リボーンアートフェスティバル2021-22ー展覧会レポート

リボーンアートフェスティバル2021-22 後期

2022.09.23

石巻で開催していた「リボーンアートフェスティバル2021-22」へ行ってきました。

時間がなく評判が良いものだけ見たかったのですが、ブログなど発見できず、、、ここに記します。 ※半分ほどしか作品は見ておらず、あくまで個人の感想です。

このアートフェスティバルは、2017,2019年と開催された3回は全て足を運んでいます。 終了間際の雨の土曜日に行ったのですが、鑑賞者はあまりおらず、少し寂しい感じでした。

赤ちゃん連れだったため、雨の中市内を歩き回ることは難しく、限られたものしか見ることができませんでした。

【全体の感想】

年々有名アーティストが減ってきてしまっているような‥今回は前後あったのでそう感じてしまっただけでしょうか? 過去はChim↑Pomさんや草間彌生さんがいただけに、少し物足りなさを感じました。

また、前回も感じたのですが、作品の当たり外れが大きいので(※個人の感想です)苦労して行って、うーん‥な作品だとガッカリします。

時間がない人バージョンのモデルコースみたいなものもあると良いですよね。 公式サイト等では均等に紹介&難解なコンセプトの羅列で、結局どういう展示なの?というのが分かりにくいので、素人にはどれを見るべきか判断できない‥

もちろん期間中は何度でも鑑賞できるので、じっくり何度も石巻を堪能してもらいたい、回遊してもらいたい、という狙いはわかるのですが、そう何度も来ることができない人が大半なのでは。

主催者目線というか、地元への忖度というか、そっちばかりでなく、来場者にとってもう少し優しい設計だと良いですよね。 もう少し作品を固めたエリアを作ったり、1日券も作ったりなどが、考えらるでしょうか。

また、スタンプラリーをやっていたのですが、アプリをとって参加してみました!こちらは楽しかったです。(もちろん紙のスタンプもあります)スタンプラリーのための「ArtSticer」というアプリは、アーティストをお気に入りに登録したり、その人の他の作品も知ることができたりで、良アプリだと思いました。(今回気になったアーティストさんもさっそく登録しました)

【作品の感想】

目[mé]「repetition window 2022」

独特なバスに乗って、石巻南浜エリアを淡々と見せられます。 チャイルドシートがなく鑑賞できなかったのですが、2017年の時はどこへ連れて行かれるんだろう?という乗るまでのワクワクもあり、印象的だったので見たかったです。 ※要予約なので、事前orチェックイン時に予約を。



雨宮庸介「石巻13分」

『演劇的かつ包括的なインスタレーション』です。震災時に補給庫としての活用された廃レストランの店内での映像作品です。 雑多な店内をそのまま活用し、無造作に置かれてる物体を通して見る作品は、なんとも不思議な気分にさせます。 言っていることが分かりそうでわからない‥このもどかしさが魅力的だと思いました。エヴァみたいな。

梅田哲也「巻巻石」

『見聞きしたことのない音や動きを発生させる「現象」を作り出すライブ・インスタレーション』です。 「土地の声を聞く」今回のインスタレーションは、水壺と屋外にあるラッパ?が連動し、今まで聞いたことがない、「石巻」の土地の声を聞かせてくれます。巻き→循環、その土地でしかできない作品、ということで素晴らしかったです。 その他にも、水滴をLEDライトのように見せていたり、「暗く古い家屋」という展示場所を存分に活用されていました。

笹岡由梨子「パンジー」

『手作りの人形、自身の顔や体のパーツを映した映像、自作の楽曲などを組み合わせた、独特の世界観のビデオ・インスタレーション』です。これはこどもが大喜び。巨大な人形の装置に液晶パネルがついており、パンジーに彩られた作者の顔が映し出されます。 液晶パネルの全面には歪みを発生させる透明レンズ、背後には派手な点灯ライトがついており、さながら遊園地のよう。 そして、独特のメロディーに乗って、不思議な歌詞の歌を6体?(うろ覚え)の巨大人形が動きながら、光りながら、歌います。 とっても怪しさ満点なのに、耳に残る。 この世界観と音楽を作ることができる作者のセンスに脱帽です。

保良雄「フルーティング ボディ」

『人工物、自然物、有機物、無機物が混交するインスタレーション』です。旧水産加工場の薄暗い空間(本当に暗い)で、岩塩が怪しく光ります。パチパチと音を立てながら(海水を吸い上げて電球を光らせているのかな?)不規則に光る電球はお化け屋敷のよう。 そのリ見えないリズムを「音」や「光」に変換している作品だと理解しました。(違うかな?まぁ鑑賞者次第ですよね)

小谷元彦「サーフ・エンジェル」

今回のキービジュアルにもなっている作品です。キービジュアルの背景が水色なので、てっきり外にあって青空の下サーフィンに乗り出す像だと勘違いしていました。実際の設置は旧水産化工場で、エンジェルが閉じ込められてしまっているよう。外で見たかったかな。 しかし、顔部分が蛍光灯だったので、屋外設置は難しいですね。

アルナコ・アナキズムーまつろわぬ生命ー

アジアのアーティストやキュレーターらの専門家ネットワーク、プロダクション・ゾミア。6名のアジア人アーティストによる映像作品が展示されていました。一つ一つ見たかったのですが、10分前後ある作品は子連れには厳しく、サッと見しかできませんでした。 中でも、メッチ・チューレイ&メッチ・スレイラスというカンボジアの姉妹アーティストの作品は、手を使った不思議な作品で印象的でした。

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リボーンアートフェスティバル2021-22後期

石巻市街地・牡鹿半島

2021年8月20日~10月2日

観覧料 3,500円(一般) 2,000円(宮城県民)

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